年度代表馬にエフフォーリア 横山武「身が引き締まる思い」 始動戦は大阪杯
21年を沸かしたニューヒーローが、新たな勲章を獲得した。「2021年度JRA賞」の受賞馬選考委員会が11日、JRA西新橋本部で行われ、エフフォーリアが満票で最優秀3歳牡馬に輝くとともに、栄えある年度代表馬に選出された。
主戦・横山武とともに駆け抜けた一年だった。皐月賞でG1初制覇を果たしたが、ダービーは鼻差に泣き2着。下半期はコントレイル、グランアレグリアといった古馬のチャンピオン級も出走した天皇賞・秋を制すと、有馬記念は歴代最多となる26万742票のファン投票1位に応えて完勝した。昨年成績は5戦4勝、2着1回。1年間で獲得した7億1934万7000円は、3歳馬としては11年オルフェーヴルに次ぐ歴代2位の荒稼ぎだ。横山武は「身が引き締まる思いです。今後も、年度代表馬に恥じないようなレースを」と意気込みを新たにした。
気になる始動戦は大阪杯(4月3日・阪神)に決定。キャロットファームの秋田博章代表は「これまで有馬記念を使ってドバイへ行った馬はその後、成績を挙げていないということと、有馬の疲れがそれなりに残っているということで、この春は国内に専念しようということになりました」と説明した。現在は福島県のノーザンファーム天栄で放牧中。名実ともに現役最強馬となった若きスターホースは、22年も快進撃を続けていく。