【シルクロードS】メイケイエール 復活の重賞4勝目 武英師「最高の競馬だった」

 「シルクロードS・G3」(30日、中京)

 陣営の苦労と努力が実った。新しい馬具を武器にレースへ挑んだメイケイエールが、課題の折り合いをクリアして1馬身差の快勝劇。同舞台で行われる春の電撃戦・高松宮記念(3月27日・中京)へ向けて、大きく弾みをつけた。2着に7番人気シャインガーネット、3着に3番人気ナランフレグが入り、1番人気のカレンモエは7着に沈んだ。

 見事に課題を克服。悪癖を封印したメイケイエールが復活の重賞V4を成し遂げた。

 発馬を決めると、池添は少し促してインの4番手へ。ただ、そこからは制御が利かなかったここ3戦とはまるで別馬のよう。呼吸を合わせて折り合うと、残り200メートルで堂々と抜け出す横綱相撲。ファンの温かい拍手に包まれたゴールの瞬間、鞍上はガッツポーズで喜びを爆発させた。

 これまでもハミを工夫したり、障害練習を取り入れたりと手を尽くしてきたが、結果には結びつかなかった。そして今回、調教からパシュファイヤーと折り返し(手綱)で入念に折り合いを教え込んだ。「陣営が立て直そうとして、それが報われて良かった」と、胸をなで下ろした池添は、「折り返しは外す予定だったけど、直前で“このまま行こう”という話に。その効果があって我慢をしてくれたし、上手に走ってくれた」と振り返った。

 武英師も「ジョッキー、厩舎と一丸となってやってきたので、結びついて良かった。折り合って馬群で競馬ができたので、前哨戦だけど、最高の競馬だったと思う。鳥肌が立った」と喜びをかみしめる。次なるターゲットは、もちろん高松宮記念。指揮官は「左回りが上手。いい状態に持っていって、結果を出したい」と力を込めた。もう癖馬とは呼ばせない-。春のスプリント女王の座へ、一歩近づいた。

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