【きさらぎ賞】ダンテスヴュー 兄の雪辱果たす 前走4着から巻き返す

 「きさらぎ賞・G3」(2月6日、中京)

 注目の良血馬が始動戦を迎える。19年に急逝したキングカメハメハのラストクロップの一頭で、半兄に3頭の重賞馬を持つダンテスヴュー。きょうだいが成し得なかったクラシック制覇に向け、初タイトル奪取を虎視たんたんと狙っている。

 重賞初挑戦だった前走の東スポ杯2歳Sは4着に終わったが、決して力負けではなかった。当時はまだトモの成長が追いついておらず、友道師は「(以前は)バランスが悪かった。いわゆるトモ高ってやつかな。調教でもリズム良く走れていなかったし、ジョッキーが乗った感触で“バランスが崩れている”と言っていた」と振り返る。それでも、2カ月半の休養を挟み、「調教でも動けなかったのが、解消されてきた」と、確かな進化を遂げた様子だ。

 この中間、31日栗東CWで連発している好ラップがその証左だ。1週前の1月26日に6F80秒3-37秒4-11秒8、2週前の同19日に6F83秒5-38秒4-11秒3をマーク。指揮官も「ようやく(昨年の)夏場の動きに戻ってきた」と復調ぶりに目を細めた。

 19年に2歳上のストーンリッジが、20年には1歳上のヨーホーレイクが挑み、2年連続で2着に敗れたタイトル。兄の雪辱を果たして、その先に待つ春の大舞台へと弾みをつけてみせる。

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