【デイリー杯クイーンC】モカフラワー 秘めた爆発力、決め手勝負なら出番

 決め手勝負で上位争いを狙うモカフラワー
 モカフラワー(デイリー杯クイーンC)血統表
2枚

 「デイリー杯クイーンC・G3」(12日、東京)

 ゲームなら、母から受け継いだスピードが子へストレートに伝わることだろう。だが、実際の競馬はそう簡単ではない。名牝の子が必ずしも走るとは限らないし、代を重ねて隔世遺伝したりするから、血統は不思議だ。

 モカフラワーの3代母レディステラは、クラフティプロスペクター産駒の“アメ車”。行ってナンボのスプリント専科で、2歳暮れの97年フェアリーS勝ちがハイライトという早熟型だった。

 この手のタイプは母として成功するケースが多いものだが、同馬は重めの種牡馬との交配が裏目に出たのか、産駒にスピードが全く伝わらなかった。その後、一族は衰退の一途へ。だが時を経て、再び脚光を浴びたのが、ひ孫にあたるアサマノイタズラ&モカフラワーのきょうだいだ。

 復活の要因は、今のトレンド“母父キングヘイロー”か。きょうだいそろってヘイローのクロスを持ち、スクリーンヒーロー産駒の妹は、21年のスプリンターズSの覇者ピクシーナイトに近い爆発力を秘めた配合だ。

 前走の赤松賞は4着に敗れたものの、先行有利の流れの中、しまいの伸び脚には見どころがあった。折り合い面に不安がない点は強調材料。決め手勝負になれば面白い存在だ。(デイリースポーツ・松浦孝司)

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