25歳・小牧加矢太さん 異色の経歴で障害免許を取得 父は小牧太騎手
JRA騎手課程38期生の卒業式が8日、千葉県白井市の競馬学校で行われた。同日、新規騎手免許の合格者も発表され、小牧太騎手(54)=栗東・フリー=を父に持つ小牧加矢太さん(25)が障害免許を取得。3月から障害専門騎手としてデビューする。
発表の瞬間は家族と自宅で待った。合格の一報に大喜びする父の隣で、小牧加矢太さんは「最後までドキドキしていて、さすがにホッとしました」と喜びをかみしめた。
中学卒業時にJRA競馬学校を受験したが、身長が伸び、減量が厳しくなったこともあって白井の門は開かなかった。それでも馬術競技に打ち込み、20年に全日本障害飛越選手権で優勝。体重が平地競走の49キロ以下ではなく55キロ以下でも合格できる障害専門で受験して吉報が届いた。「イレギュラーな入り方をする僕にしかできないことをやりたい」。異色の25歳に注目だ。