田中勝が藤沢和師とのコンビで通算1800勝狙う
名伯楽のラストに花を添えるか。25日に51歳のバースデーを迎える田中勝春騎手=美浦・フリー=は、89年デビューの34年目。88年開業の藤沢和師とは、それこそ長い付き合いになる。「藤沢先生には(競馬学校時代の)実習の時から、よくかわいがってもらっていたんだ。俺の師匠(藤原敏文元調教師)が藤沢先生の仲人をやったくらいだし、近過ぎて先生のスゴさはよく分からなかった(笑)」と田中勝はおどける。
このコンビで臨んだ先週のダイヤモンドSは、11番人気の伏兵ランフォザローゼスを2着に導いた。「勝てれば最高だったんだけどなぁ」と悔しがるが、今週土曜にリベンジのチャンス到来だ。中山10R・富里特別でランフォザローゼスの半弟カランドゥーラに騎乗。勝てば、リーチをかけていた自身のJRA通算1800勝も達成となる。「能力はある馬。最後に勝てたらいいなぁ」。藤沢和師への餞別(せんべつ)Vへ、カッチーが燃えている。(デイリースポーツ・刀根善郎)