【金鯱賞】レイパパレ ぶち抜く 実戦想定 先行馬追うイメージで直線イッキに加速だ
「金鯱賞・G2」(13日、中京)
21年の大阪杯以来の勝ち星を目指すレイパパレは9日、栗東坂路で単走追い。実戦を想定して僚馬を前に見ながら、ラストで抜き去るイメージで駆け抜けた。海外遠征帰りになるが、仕上がりに不安はない。
レイパパレが栗東坂路で躍動した。先行するスタニングローズ(3歳オープン)の真後ろでじっくりと脚をため、残り1Fで進路を内へ切り替え一気にスパート。4F52秒7-38秒1-12秒2を計時して、狙い通りの最終調整を完了した。
4連勝中のジャックドール、ショウナンバルディなど先手を主張しそうなメンバー構成。追い切り内容について高野師は「僚馬を先行させて我慢させる形。そこから1F手前で右に出して単走で追いました。今回のメンバーは先行馬がそろいますからね。その中での対応を考えました」と説明する。先行激化が予想されるレースへ向けての対策もばっちり。巻き返しを伝えるには十分すぎるほどのパフォーマンスだった。
初めての海外遠征だった前走の香港カップは、厳しい展開に巻き込まれての6着。トレーナーは「カイバの食いが甘くなり、気を使いながらの調整でした。でも、そんな中でよく頑張ってくれました。経験値が上がったのは確かです」と前向きにとらえる。帰国後は放牧でリフレッシュ。「ノーザンファームしがらきで調整してもらって回復しましたし、状態面はいいと思う」と仕上がりに不安はない。
デビューから無傷の6連勝で、コントレイル、グランアレグリアを撃破してG1・大阪杯を制覇。その後は勝利から遠ざかっているが「前哨戦ですがG1ホースだし、勝たなければいけない責務は感じています」と指揮官は力を込める。先行勢を力でねじ伏せて、次のステージへと歩を進める。