【阪神大賞典】ディープボンド完成 海外帰りからより成長!馬っぷり違う
「阪神大賞典・G2」(20日、阪神)
春盾獲りへ向けた前哨戦。連覇を狙うディープボンドは16日、栗東CWを単走追い。躍動感ある雄大なフォームで駆け抜け、好仕上がりをアピールした。また、連勝で勢いに乗るマカオンドールは栗東CWで猛時計をマーク。目下の充実ぶりを示した。
進化が止まらない。朝一番の栗東CWでディープボンドが躍動した。軽く仕掛けられた直線で鋭く反応。ダイナミックに駆け抜けると、6F82秒9-37秒1-11秒4をマークした。またがった和田竜は「しまい重点。先週よりも力が抜けてリラックスして走れていた。ほぼ馬なりで(ラスト1F)11秒4。反応もいいし、沈む感じ」と納得の表情。大久保師も「反応を確かめる程度でサラッと。先週よりも切れて、とても良かった」と動きの良さに感心する。
20年、皆勤したクラシック3冠レースは(10)(5)(4)着と善戦の域を出なかったが、転機は重賞2勝目となった21年のこのレース。トレーナーは「昨年の阪神大賞典からドンドン良くなった。もともといい馬だったけど、余計なことをせず、人の言うことを聞くようになった。つくべきところに筋肉もついた」と説明する。充実の1年だったことは、仏G2のフォワ賞制覇に、天皇賞・春&有馬記念の2着が示す通り。鞍上も「海外から帰って来てから走りが違う。今は切れるし、馬っぷりも完成した感じ」と成長ぶりを強調する。
前哨戦とはいえ、大一番へとつなげたい大切な一戦。「昨年はもうちょっとのところで届かなかった。今年は(G1を)獲らせてあげたい」と指揮官も次を見据える。充実一途の5歳馬が連覇達成で弾みをつける。