【高松宮記念】サリオス 伸び抜群 余力残しでラスト11秒0 石橋脩「感触良かった」

 「高松宮記念・G1」(27日、中京)

 サリオスは23日、美浦坂路で脚慣らしをしてから美浦Wへ。ルーカス(7歳3勝クラス)を追走してスタート。500キロを優に超える雄大な体から繰り出されるストライドは実に力強い。直線は内から馬体を並べ、余力を残したまま6F83秒3-36秒3-11秒0をマークして併入。ラスト1Fのタイムが示す通り、ゴール前の伸びは抜群だった。2歳時のサウジアラビアRC以来、2度目のコンビとなる石橋脩も「乗っている感触は良かった」と状態の良さを感じ取ったようだ。

 2月26日に帰厩。堀師は「当初は右前の爪を気にしていて、状態を見極めて対処していました」と慎重な姿勢だった。ただ、徐々に爪の状態が快方に向かい、調整のピッチが上がってきた。トレーナーは「2週前の時点では仕上がりは遅れていたけど、ここにきて追いついてきました。今週はブリンカーを付けて反応を確かめ、十分な仕上がりにあります」と上昇ムードを伝える。

 今回が初めてのスプリント戦になるが、指揮官は「(デビュー前の)入厩した当初から、短距離適性を見込んでいました」と期待を込めて送り込す。新たなカテゴリーで、19年朝日杯FS以来となる久々のG1獲りを狙う。

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