【ボート】山崎智也が電撃引退 歴代3位のSG優勝11回の記録を残し48歳で

 2012年の賞金王決定戦(グランプリ)で優勝し1億円のボードを持ち上げる山崎智也
 2015年のグランプリを制覇し、2位の毒島誠(左)、3位の石野貴之(右)から祝福される山崎智也
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 グランプリを2度制覇しているボートレースの山崎智也(48)=群馬・71期・A1=が、日本モーターボート競走会に引退届を提出し、13日付けで現役を引退した。

 1992年11月に71期生として桐生でデビュー。97年10月のからつでの全日本選手権(ダービー)でSG初優勝し、トップレーサーの仲間入り。G1での優出110回でV31、SGでも39回の優出で優勝11回(歴代3位)という輝かしい成績を残した。グランプリは2012年と2015年の2回制覇している。また、私生活では2010年12月に当時の女子レーサーのトップに君臨していた横西奏恵と電撃結婚した。

 48歳の若さで現役を引退する理由について本人は「ずっと楽しみながらやってきたが、最近は勝つことに対して楽しいという気持ちが薄れてきた。今月の宮島を走った時に、今のメンタルでオールスターを走るのはお客さまに申し訳ないという気持ちと、出場枠の一つを無駄にしてしまうという思いになった」と説明した。また、思い出に残っているのは「2度の賞金王と、初めてSGを獲ったダービーの優勝です」と話した。

 また、この日戸田ボートのイベントに出席した元選手で、山崎智也の師匠でもある広町恵三氏は「正月に本人からやめるかもしれない、ということを聞きました。仲がいい川北(浩貴)に、“やめるのを踏みとどまるよう説得してくれ”と頼んだんですが、川北からも、“もうお手挙げです”と報告がきたんです。きのう(12日)本人から引退届を出すから、と電話がありました。言うまでもなく、偉大な弟子でした。レーサーとしてはもちろん、私生活でも、家に遊びに来てもいい加減なところがなく、玄関の靴でもきちっとそろえるなど、しっかりしていました。もう本人の気持ちが切れた以上、無理に走れとは言えません。本当にお疲れさんでした」と労をねぎらった。

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