【アンタレスS】オメガパフューム底力V 59キロもなんの!電撃復帰初戦を勝利で飾る
「アンタレスS・G3」(17日、阪神)
堂々と決めた。59キロを背負って臨んだ2022年初戦。リズム重視で後方12番手からレースを進めた2番人気のオメガパフュームが、底力で他馬をねじ伏せた。実戦初コンビの横山和は「すごいですね。プランは決めず、この馬のリズムを守って邪魔をせずに乗りました。乗っていて楽しかったです」と、興奮を隠さない。
昨年末に前人未到の東京大賞典4連覇。その後、種牡馬として現役を退く予定だったが、電撃復帰を果たした。明けて7歳。馬体はさらに白さを増したが、安田翔師は「地力で勝ってくれましたね。東京大賞典で最後という気持ちではやっていませんでしたし、力を出し切ったわけでもなかった。引退撤回の影響なく、ここに向かうことができました」と愛馬への信頼が揺らぐことはなかった。
新興勢力をねじ伏せ、次に見据えるのは帝王賞(6月29日・大井)だ。当たり前のように強さを示した歴戦の雄が、さらなる上昇カーブを描き、次なる栄冠へと突き進む。