【天皇賞】タイトルホルダー逃走心全開 調整も順調 栗田師「短期放牧で良くなった」
「天皇賞(春)・G1」(5月1日、阪神)
22年初戦の日経賞。タイトルホルダーは迷わず自分の形を貫いた。つつかれようが、早めに来られようがハナは譲らない。ゴール前はさすがの勝負強さ。まさに真骨頂を見せつけたレースだった。
「最後はこの馬の地力。苦しいところからもうひと踏ん張りできるのが、この馬のいいところ。スムーズに走ると強い」。栗田師がこう評価するのも当然だ。有馬記念5着後、右後脚の不安があっての一頓挫明け。師が「まずレースを使うことがメインだった」と振り返ったように、収穫の大きな一戦だった。
あれから1カ月。大一番に向けて、今回はリフレッシュ放牧を挟み、順調に調整が進んでいる。1週前は美浦Wで十分に負荷をかけられた。横山和は「しっかり1Fを伸ばしました。ラストは伸び伸び走れていましたね。このまま行ってほしい」と合格点。指揮官も「短期放牧で体の感じが良くなった。前走を使って調整がしやすい。予定通り」と納得顔だ。
菊花賞を含む全4勝は全て逃げ切り勝ち。「勝ったレースがそういうレースだし、騎手もそういう展開を主体に考えているのでは」と師。ここも自分のスタイルで戦うのみ。強い4歳世代の一角として、主役の座を明け渡すつもりはない。