【競輪】和歌山F2 モーグルから転身の原大智が近畿初登場「今は競輪一筋です」
「チャリロト杯・F2」(27日開幕、和歌山)
平昌五輪モーグルの銅メダリストで、北京五輪にも日本代表として出場した原大智(25)=宮城・117期・A2=は、競輪選手として初めて近畿地区に登場。27日開幕の和歌山F2に出走するため、26日に和歌山競輪に入った。
予定より和歌山入りがかなり遅れた原。理由は「使用機到着遅れのため」と明かす。早速、初日(27日)の番組を確認。10Rで平沼由充(福島)と連係し、別線は新村穣-川崎健次(ともに神奈川)-佐藤明(静岡)の南関勢で、中部の2人(本村隆文=岐阜、樋口奨平=富山)はともに単騎で戦う。今期(1~6月)はA級2班に昇格したが、まだ1着を取れていない。「力も経験もないですからね。両方がないからレースになっていないし、レースになっていないから力が出せていない。散々ですね」と苦しい状況を吐露した。
モーグル人生の集大成として臨んだ北京五輪は7位。「採点競技ですから、いろいろあります。モーグルでは自分から負けたって思ったことがなくて『もっと得点が高かったかな』とか考えることもありました。でも、競輪で負けたときは『純粋な悔しさ』がありますね。そこが採点競技とは違うところです」と語った。
北京五輪後に出場した3月の全日本選手権を終えて「モーグルに区切りをつけました。これからは競輪一筋です」とのこと。「もっと上を目指します。ただ、今期は出走回数が足りないので、かなり詰めて競走に参加しています」。北京五輪などに出場した期間は、公務などに入らず普通の欠場。結果だけでなく、レースも多くこなさなければならない状況だが、常にポジティブな原は「競輪選手は全国各地を転戦できるのがいいですね」とニヤリ。選手生活をエンジョイしながらも、懸命に上を目指すようだ。