【天皇賞】テーオーロイヤル抜群 師弟コンビで初G1奪取へ 勢い象徴の好仕上がり
「天皇賞(春)・G1」(5月1日、阪神)
破竹の5連勝で頂点獲りだ。ダイヤモンドSを制したテーオーロイヤルは27日、栗東坂路で菱田を背に4F54秒7-39秒9-12秒9をマーク。重たい馬場の影響で時計は地味に映るが、抜群の行きっぷりと伸びやかなフットワークを披露。目下の勢いを象徴するかのような絶好の仕上がりだ。
感触を確かめた鞍上は「先週(21日)にしっかり負荷をかけたので、今週はオーバーワークにならないように、気持ち良く体を使わせてあげるイメージで」と調教の意図を説明。そして、岡田師は「遅くならず、速くならず、いい追い切りでした。息遣いもすごくいいですね」と状態に太鼓判を押した。
以前はトモに緩さを残していたが、トレーナーが「想像以上」と評する成長力で完全覚醒。前走のダイヤモンドSは過去10年でNo.2の勝ちタイムだったが、それでも「楽しんで走っていた」(岡田師)というのだから驚きだ。初のG1、初の58キロと乗り越えるべき壁は多くとも、4連勝中の勢いと驚異の心肺機能から、陣営に不安の色は全くない。
岡田師と菱田の師弟で臨む大一番。ともに初のG1タイトルが懸かる一戦だ。菱田が「感謝の気持ちしかないです。結果で恩返ししたい」と闘志を燃やせば、指揮官も「一緒に臨めるのがいいですね。今からワクワクしています」と期待十分。師弟の強い絆を胸に、仁川のスタミナ比べを真っ向勝負で制してみせる。