和田陽希君「凱旋門賞勝ちたい」父は和田竜 JRA競馬学校・騎手課程41期生入学式
2022年度のJRA競馬学校・騎手課程41期生の入学式が28日、千葉県白井市の同校で行われた。当初は5日の式を予定していたが、学校関係者が新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けたため延期。約3週間遅れの入学となった。22年度は166人の応募の中から、女子2人を含む9人が合格。順調なら25年3月にデビューする。
和田陽希(わだ・はるき)君(15)は、JRAの現役ジョッキーである和田竜の長男。先週終了時点でJRA通算1404勝(うちG1・8勝を含む重賞49勝)を挙げる偉大な父の背を見て育ち、幼少の頃から乗馬を始めるなど、自然な形で騎手を志していたという。
騎手候補生として最初の門をくぐり、「不安な気持ちもありますが、楽しみの方が勝っていて、少しワクワクしています」と武者震い。両親からは“自分の努力で、今の自分を超えていけ”とアドバイスをもらい、「『人間万事塞翁が馬』の精神で、壁にぶつかっても一喜一憂せず、冷静さを保てるように心掛けていきたい」と前を向いた。
将来の目標について、「馬の能力を引き出せるような、技術の高い騎手を目指したい。勝ちたいレースは凱旋門賞です」とキッパリ。壮大な夢を掲げた15歳は、3年後のデビューを目指して第一歩を踏み出した。