【POG】オーナーは”ウマ娘”の藤田晋氏 高額馬チャンスザローゼス「いいモノはありそう」(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 栗東トレセンでの2歳馬ゼッケンは既に271番まで来ました(5月6日時点)。22日のオークス、29日のダービーが終わると、その翌週からは早くも2歳新馬戦がスタート。時の移り変わりは早いですね。ここでは現在全国リーディング2位(先週終了時点)の中内田厩舎の3頭の新馬を紹介したい。

 リバティアイランド(牝、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ)は4月21日のゲート試験を合格。現在は放牧に出ているが、ここまでの調整過程は順調そのもの。半姉ロムネヤも新馬勝ちをしており、初戦から期待できそうな一頭だ。

 チャンスザローゼス(牡、父エピファネイア、母ヴィンテージローズ)も、4月21日にゲート試験を合格。オーナーは競馬ゲーム「ウマ娘」などで知られ、8日のG1・NHKマイルCに有力馬ジャングロを出走させるサイバーエージェント社長の藤田晋氏。1歳セレクトセールでは2億2000万円(税込み)の高値で落札された。福永助手は「いいモノはありそう。これからどんどん良くなってきそうです」と今後の成長ぶりに期待を寄せている。

 ビヨンドザドリーム(牡、父ドリームジャーニー、母ワーキングプライド)も、4月21日にゲート試験を合格。推定馬体重は420キロ前後と小柄だが、身のこなしが良くていい雰囲気を醸し出している。

 3頭ともにデビュー時期は未定だが、毎年2歳馬の勝ち上がり頭数が多く、NHKマイルCにセリフォス、オークスにアートハウス、ダービーはロードレゼル(今週のプリンシパル出走のグランディアも可能性あり)と有力馬が相次いで出走を予定。現2歳馬からも来春活躍しそうな馬が多数出てきそうだ。

 ラッキーライラックの全弟シリンガバルガリス(牡、松永幹、父オルフェーヴル、母ライラックアンドレース)は、4月20日のゲート試験に合格し、現在は放牧中。師は「現在の推定馬体重は460キロくらい。バランスが良くてとてもいいフレームをしていますが、性格が敏感ですね。筋肉が付いて、もうひと回り体が大きくなってくれれば」と今後の成長に期待を寄せた。デビュー時期については「馬の成長に合わせていきたいので、未定です」と話した。(馬三郎栗東支局・塩手)

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