【オークス】スターズオンアース 史上16頭目の桜&樫2冠に挑む 未知の距離も不安なし
「オークス・G1」(22日、東京)
仁川で見せた輝きを今度は府中で放つ。スターズオンアースが史上16頭目となる桜&樫の2冠に挑む。前走後は宮城県・山元トレーニングセンターへの短期放牧を挟み、4月28日に美浦トレセンに帰厩。高柳瑞師は「いつものパターンで。牧場でもケアをしてくれたし、いい状態で帰ってきています」と中間の順調ぶりを伝える。
G1制覇を飾った前走はゴール前で見事な強襲劇。課題としていたモタれる面も出さず、力強い末脚で混戦を断ち切った。指揮官は「モタれる時は完全に抜け出してからなので。桜花賞は(武)豊さんの馬がギリギリまで粘ってくれたからね。直線だけの競馬だったので、苦しいところもなかったんじゃないですかね」と振り返る。とはいえ、本番でハミを替えるなど、工夫を施した上でのVの味は格別だったはずだ。
今回は未知となる2400メートルの舞台。師は「今まではスタートしてハミを取っていくレースが続いたけど、前走は進んで行かず。これまでとは違う面を見せました。それがいいのか悪いのかは分からないけど、馬体のつくりは短いところの馬ではないので」と距離延長に不安を抱いてはいない。
前走でVへ導いた川田がアートハウスに騎乗するため、今回はルメールと新コンビを結成。祖母スタセリタの09年仏オークスV、叔母ソウルスターリングの17年オークス制覇で鞍上を務めるなど、一族になじみの深い名手とのタッグに心が躍る。追う立場から追われる立場へと変わったが、世代最強女王の座は渡さない。