【オークス】アートハウス 熱気十分 川田の思い背にド根性 母パールコードの分まで
「オークス・G1」(22日、東京)
忘れな草賞Vからオークス制覇を目指すアートハウスは18日、川田を背に栗東坂路へ。先導役のメイショウハクサン(5歳2勝クラス)に馬なりで食らいつき、4F54秒6-39秒6-12秒4を計時した。
2週連続でコンタクトを取った鞍上は、「課題を先週の段階で感じていて、今の成長的にこれは致し方ないのかなというところですね。前回の方がバランスが良く、今回の方が難しい面が出ています」と辛口ジャッジ。管理する中内田師も「まだ心身のバランスが取れていない。左回りの不安もあるし、輸送や距離も課題だらけ」と慎重な口ぶりだ。それでも、「仕上がり自体はいい」と状態面には不安を感じていない。
鞍上の川田はスターズオンアースで桜花賞を制した。それでも、こちらを選んだのには深い訳がある。
「お母さんのパールコードにも乗せていただいていて、秋華賞2着、エリザベス女王杯4着でしたが、重賞を獲らせることなく引退する形に。その子どもがこのアートハウス。新馬前から“オークスに間に合えばいいね”という思いでスタートして、お母さんの代わりにこの馬をG1馬にしてあげたいという気持ちで過ごしていました。いろんな理由がある中で、これが一番の理由。何とか素晴らしいレースができるように、そういう時間を過ごしたいと思います」
母の分まで-。熱い思いを胸に、タイトルゲットにまい進する。