【オークス】サークルオブライフ 女王返り咲きへ貫禄 キレ抜群!手応え差歴然
「オークス・G1」(22日、東京)
桜花賞4着からの巻き返しを期す2歳女王サークルオブライフが18日、美浦Wで3頭併せを行い、ラスト1F11秒1と抜群の切れ味を発揮。態勢万全をアピールした。
女王返り咲きへ態勢は整った。サークルオブライフの最終リハは美浦Wで3頭併せ。ブルメンダール(4歳1勝クラス)、コマンドライン(3歳オープン)を従えて発進すると、直線は2頭の外へ。強めに追われる僚馬に対し、こちらは終始馬なりと手応えの差は歴然だった。
はち切れんばかりの馬体が力強く躍動。6F85秒8-37秒4-11秒1のタイムに、国枝師は「あまり速くならないように、しまいだけやったけど、いい動きだったね」と満足そうにほほ笑んだ。
未勝利戦Vから3連勝で2歳女王の座を射止めた才媛。ただ、今季はチューリップ賞3着→桜花賞4着と連敗中。とはいえ、前走は十分に地力を示す内容だった。内、先行有利の馬場&展開になり、8枠16番から外々の立ち回りではロスが大きかった。それでもメンバー最速上がりで勝ち馬から0秒1差。指揮官は「少し脚を余したね。でも、今回に期待を持てる内容だった」と悲観してはいない。
10年アパパネ、18年アーモンドアイと2頭のオークス馬を育てた名トレーナーは、現役最多のJRA通算1000勝にあと6勝と迫る。そして、ここを勝てば史上最多タイのJRA牝馬限定G1・12勝目。「まだ結果もついてこないし、2頭との比較はできないけど、これからその域に行けるようになればいいね」と目を細める。
未知なる距離2400メートルは、「もともと距離が延びていいと思っていた馬。たぶん大丈夫だと思う」と問題視していない。あとはデビューから手綱を取る令和のオークス男・Mデムーロに託すだけだ。「桜花賞は残念だったけど、オークスから秋華賞と頑張ってほしいね」。優しく愛馬へエールを送り、その時を楽しみにしている。