【オークス】ルージュエヴァイユ 2400m大歓迎 新コンビ池添も好感触「心配ない感じ」
「オークス・G1」(22日、東京)
オークスの攻略ポイントの一つに距離の克服がある。王道の桜花賞からだと、一気に800メートルの延長。その対応力が試される。その点、祖母が11年凱旋門賞を制したデインドリームで、早い段階からこの舞台を目標にしてきたルージュエヴァイユはライバルを一歩リードしている。黒岩師は「周りの馬には、この距離は挑戦になるけど、この馬にとっては楽しみで、むしろ歓迎かな」とうなずく。
無傷3連勝を狙った前走のフローラSは5着に敗退。4角1、2,4番手の馬が、そのまま上位を独占する典型的な前残り決着の中、出負けから4角11番手。加えて、直線では何度も前が壁になり、追いだしがかなり遅れるチグハグな競馬になった。ただ、そんな状況でも最速上がりで5着まで追い上げたのは、高い地力の証明だ。指揮官にも悲観の色はなく、「東京で33秒台の脚を使えたので、今回は自信を持って臨めますね」と強気の姿勢だ。
新たな鞍上に指名された池添も好感触を抱く。最終追い切りでコンタクトを取り、「東京の2400メートルは折り合いが大事な要素の一つだけど、その心配はない感じでした。乗りやすさは伝わりましたね。距離が延びて、この馬の良さが生きそう」と手応えをにじませ、「追い切りに乗って、改めていい依頼を頂いたと思います」と笑顔で語った。
昨年の覇者ユーバーレーベンはフローラS3着から頂点へと駆け上がった。今年も桜花賞とは別の路線から、樫の女王が誕生するかもしれない。