【日本ダービー】イクイノックスの逆転戴冠なるか

 「日本ダービー・G1」(29日、東京)

 19年に生産された7522頭の頂点を決める大決戦。皐月賞2着馬イクイノックスの逆転戴冠に期待が高まる。デビューから3戦2勝、2着1回。最短ステップでダービーに歩を進めてきた。ぶっつけ本番で臨んだ牡馬1冠目こそ敗れたものの、上積みを考えれば主役の扱いは当然だろう。14着(15年)に敗れた父キタサンブラックの雪辱を果たし、世代最強の座に就く。

 2冠獲りをもくろむ僚馬ジオグリフも順調そのもの。中間に短期放牧を挟み、厩舎に戻ってきた姿を見て木村師は驚きの声を上げた。「感動しました。あれだけ走ったのにへこたれず、馬が自信を持っているように感じる」。父が米・短距離G1馬のドレフォンだけに距離克服が鍵になりそうだが、史上初のダービー3連覇を狙う福永とのコンビなら、あっさり乗り越えても驚けない。

 ダノンベルーガは皐月賞で4着。終始馬場の悪い内を走らされたことを思えば、よく踏ん張った方か。共同通信杯を含め2戦2勝の東京に戻れば、Vの可能性はグッと高まる。昨年の2歳王者ドウデュースも戴冠の資格アリだ。皐月賞3着の走りを見ても世代最上位の実力に疑う余地はなし。歴代最多のダービー5勝ジョッキー・武豊の存在も頼もしい。

 別路線組では無傷3連勝で毎日杯を制したピースオブエイトが不気味な存在。京都新聞杯を勝ったアスクワイルドモア、青葉賞の覇者プラダリア、皐月賞5着馬アスクビクターモアも虎視たんたんだ。

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