【日本ダービー】横山武史 21年の雪辱果たし、戦後最年少Vなるか「G1は全てがかみ合わないと」
「日本ダービー・G1」(29日、東京)
ダービー初Vを狙うジョッキーの胸の内に迫る連載がスタート。初回はキラーアビリティで臨む横山武史騎手(23)=美浦・鈴木伸。21年1番人気のエフフォーリアで鼻差2着に敗れた悔しさを胸に、大一番に挑む。
わずか数センチで逃したダービージョッキーの称号。あれから1年、横山武がキラーアビリティとのコンビで再びダービーの舞台に立つ。
エフフォーリアで挑んだ21年は1番人気。直線で堂々と先頭に立ったが、シャフリヤールにゴール寸前でかわされ鼻差で惜敗した。「人気に応えられなくて申し訳ないです」と声を絞り出したが、レース自体はスムーズ。鹿戸師も「ジョッキーはうまく乗ってくれた」とねぎらった。それでも、悔しさを胸にこの1年を過ごしてきた。
キラーアビリティとは今回が3度目のコンビ。初騎乗だったホープフルSでG1制覇に導いたが、前走の皐月賞は出遅れて13着と大敗。「ホープフルSの時からゲートが怪しいと思ってはいました。案の定、遅れて台なしにしてしまった」と振り返ったが、このまま終わるつもりはない。
18日に1週前追い切りで栗東へ。「皐月賞前は重いところを感じていましたし、それも確認したかった。前走はゲートも大きな敗因かと思いますが、それだけではない。やっぱりG1は全てがかみ合わないと勝てないですから」と、逆襲へと意気込んでいる。
ダービー当日は23歳5カ月8日。勝てば71年に田島良保(ヒカルイマイ)が23歳7カ月28日で記録した戦後最年少優勝記録を更新する。自身3度目のダービー。歴史的快挙を実現させ、悪夢を振り払いたい。