【競輪】福井デイリー杯 A級は田村風起が優勝 オタクレーサーが番手から抜け出す

 「デイリースポーツ杯 ホワイトベア賞・F1」(24日、福井)

 8RでA級決勝が行われ、田村風起(27)=奈良・107期・A1=が1着。正攻法から突っ張って先行した上杉嘉槻(福井)を追走し、直線で差し切り、2018年12月の小倉以来、A級1、2班戦では2回目の優勝を飾った。上杉は2着、最終バック6番手から外を懸命に踏んだ田上晃也(岡山)が3着に入った。

 田村が満面の笑みで検車場に引き揚げてきた。「強い上杉君に付いていけて自信になりました」。追走しただけでなく、きっちり差して優勝。「かなりうれしいです」と目を細めた。

 競輪界では玉村元気(香川)と同じく、アニメ系に強いオタクレーサーとして知られている。「ただ、玉村さんとは同じオタクでも(系統が)違いますから。自転車なら競輪とロードレースくらい別物です」と冗舌に語った。

 そして、田村はブログなどで文才のあるところも披露。長文ながらも読みやすい記事が人気を博している。ツイッターでもバズることが多く、20年9月に和歌山で競走中に負傷して欠場後、「肛門周囲挫傷」という診断書をアップしたときはリツイート(引用含む)は9000以上、いいねは2万1000以上も。A級選手だが、S級選手よりもツイッター界をにぎわせている。

 来期(7~12月)はA級3班に降格が決まっている。「今回の優勝で新人相手にも戦えそうです」。昨年10月の松阪以来、7カ月ぶりの1着が、3年5カ月ぶりの優勝。7月以降は121期の新人をなぎ倒すに違いない。

 一方、上杉は2場所連続完全優勝に失敗。4月の四日市は決勝で前記の玉村にかわされて2着と、オタクレーサーとは相性が悪いようだ。次は川崎(6月14~16日)。「また頑張ります」と再始動を誓った。

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