【競輪】福井デイリー杯 脇本雄太が後続を突き放して優勝 世界基準の脚で圧倒
「デイリースポーツ杯・ホワイトベア賞・F1」(24日、福井)
12RでS級決勝が行われ、脇本雄太(33)=福井・94期・S1=が1着。最終2角5番手からまくり返し、先にまくった北津留翼(福岡)を3~4角でとらえ、後続を3車身突き放して先頭でゴール。前場所のG1・日本選手権(平)に続いて今年5回目、S級で通算38回目の優勝を飾った。北津留を差した高橋和也(愛知)が2着で、北津留は3着。鷲田佳史(福井)は脇本を追走できず5着だった。
世界基準の脚を存分に見せつけた。バンクレコード(10秒6。山口拳矢=2020年11月)こそ更新できなかったが、10秒8と好時計。「初日に負けてしまったので、残り2日間は全力を出し切ることを考えていました」。準決、決勝はまくり連発で締めた。
「完全優勝がノルマってキツいですよ」と前検にボヤキ節も出たが、前場所のG1・日本選手権を制して、F1では超がつくほどの格上。プレッシャーがかかるうえ、伊豆から福井に拠点を「まだ完全に移し切れていないんですよ」と忙しい近況。それに腸骨の疲労骨折から完全に癒えた訳でもない。そんな中でも、脇本は見事な走りでVゴールを決めた。
6月はG1・高松宮記念杯(岸和田)に不参加で、しばらくはG3、F1が続く。「気持ちを切らさないように走ります。7月には福井記念、8月にはオールスターがありますから、モチベーションは保てそうです」。今年の最終目標はもちろんKEIRINグランプリ制覇。悲願達成へ向け、脇本は世界基準の脚で激走する。