【日本ダービー】イクイノックス文句なし 皐月2着から逆襲へ!ルメール「自信ある」
「日本ダービー・G1」(29日、東京)
皐月賞銀メダルのイクイノックスが、逆襲の大一番へ向けて万全の態勢を整えた。25日は先週に続いて主戦のルメールがまたがり、美浦Wで併せ馬。5カ月ぶりの前走を使った上積みは明らかで、抜群の手応えのまま併入フィニッシュを決めた。皐月賞馬ジオグリフとの2頭出しで臨む木村師は、強く、そして熱い思いを胸に競馬の祭典に挑む。
逆転戴冠へ向けて、文句なしの動きを披露した。美浦Wでセントオブゴールド(5歳2勝クラス)と併せ馬を行い、6F86秒0-38秒2-11秒6をマーク。約4馬身追走から楽な手応えのまま直線へ。馬なりながら弾むようなフットワークで内からパートナーに並び掛け、そのままの態勢でフィニッシュラインを駆け抜けた。
◆ルメール騎手
-2週連続で騎乗。けさの感触は。
「すごくいい追い切りだった。ずっとリラックスして冷静に走れていたね」
-皐月賞は5カ月ぶりの実戦だった。使っての変化は。
「ダービーが一番の目標だったし、いいタイミングでトップコンディションになった」
-オークスを勝って自身の流れもいい。
「(今年は重賞を勝てず)ずっとフラストレーションだった。アスリートだからやっぱり勝ちたい。トップでゴールした時はうれしかったね。勝てた意味は大きいよ」
-いよいよダービー。
「最初から目標だった。勝つ自信はある。一番はイクイノックスがリラックスして走れるかどうか。東京でも勝っているし、2400メートルも大丈夫。ダービーだからメンバーは強いけど、自分の馬に集中したい」
◆木村哲也調教師
-最終追い切りを終えて。
「良かったです。そう思っています」
-皐月賞は2着。
「振り返るのがつらいですね。応援してくださったファンの皆さんに申し訳ない。複雑です。前半に不利はあったが、冷静さを取り戻して、最後にいいところを出してくれた。苦しかっただろうけど、よく頑張ってくれた」
-皐月賞前には、疲れがたまりやすい馬だと話していた。
「皐月賞を使わせてもらった後は、やはり疲れが見られたし、しっかり走ってきたなという感じだった。皐月賞までは中身というか内臓面が追いついておらず、ハードな追い切りをすると皮膚病のように体にブツブツができていた。それが今回は一貫して毛ヅヤがいい。皐月賞を1回使わせていただいた上積みで勝負したい」
-皐月賞馬ジオグリフと2頭でダービーに挑む心境は。
「(しばらく沈黙)なかなか一言では言い表せない。(再び沈黙)こういう状況で仕事をさせていただいている自分。素晴らしい馬がいて、素晴らしいスタッフがいてくれて。(さらに沈黙)素晴らしいオーナー、関係者に囲まれてダービーへ向かえる。どんなに自分が幸せだなと…一番に感じるところ。答えになっていなくてすみません。この春、毎週記者会見を開いてもらっていて、毎週緊張を強いられている。でも、包み隠さず言えば、今週は特別ですね」