【日本ダービー】イクイノックス 大外枠から頂点奪取 オークスVのルメール導く
「日本ダービー・G1」(29日、東京)
一般的に不利とされている大外枠。Cコースを使用するようになって以降1枠1番が圧倒的に有利となったダービーも例に漏れないが、22年のG1はなぜか8枠18番が活躍している。NHKマイルCはダノンスコーピオン、同じ舞台のオークスはスターズオンアースが、トラックバイアスのハンデをはねのけて頂点に輝いた。
今回、そんな18番を引いたのはイクイノックスだ。皐月賞(2着)に続く大外枠に、太田助手は「歓迎できる枠ではないですが、最後入れですし、何とかスタートをうまく出て、スムーズに立ち回ってほしいですね」とコメント。さすがにトーンは低かったが、かえって腹をくくれるに違いない。26日は美浦の北馬場でハッキングと軽めの内容。「追い切った後の反動はなく、順調です」と調整過程には問題がないことを強調した。
何かとマイナスイメージが先行する大外枠だが、過去には91年トウカイテイオー(20頭立て20番)、97年サニーブライアン、01年ジャングルポケットの3頭が世代の頂点に立っている(84年のグレード制導入後)。鞍上はオークスを制したルメール。人気が落ちるのなら、むしろ格好の買い時だろう。