【安田記念】レシステンシア 中2週でも万全 松下師「千二の馬になった感じはない」

 「安田記念・G1」(5日、東京)

 ヴィクトリアM3着から参戦するレシステンシアに注目だ。古馬になって以降はスプリント路線が中心とあって、今回は伏兵扱いになりそうだが、陣営は距離を不安視していない。仕上がりについても問題なし。G1・2着5回のシルバーコレクターが、阪神JF以来となるG1・2勝目を狙う。

 この春3戦目のレシステンシアが、波乱の立役者になるかもしれない。松下師は「本当はちょっと距離が長いんでしょうけど、この馬は引っ掛かる感じもない。古馬になってからはスプリント路線を中心に歩んできたが、いわゆる千二の馬になってしまった感じはないです」と手応えをにじませる。

 もともとは高松宮記念から香港(チェアマンズスプリントプライズ)に向かう予定だったが、主催者サイドがコロナ禍を理由に海外からの参戦を拒否。そのためヴィクトリアM→安田記念というマイル2戦に切り替えた経緯がある。

 1年ぶりのマイル戦となった前走ヴィクトリアMは0秒3差の3着。師は「番手の競馬で折り合ったし、頑張りましたからね」と前向きに受け取る。「今回は人気なさそうですね。これなら放っておいてくれるでしょう。もっとも、行く馬がいるなら番手に控えたっていいですけどね」と展開を思い描いた。

 もちろん、馬の状態も万全だ。中2週でも、疲れが残った様子はない。「至って順調です。体の戻りも早かったし、ダメージも残っていませんよ。先週の坂路で4F56秒くらいをやって、体はできています。今週の水曜は、きょうの体重を見て加減してサッと」とトレーナー。ここまでのうっぷんを晴らす激走に期待したい。

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