【競輪】佐々木龍がS級2度目の優勝!「父のようなマーク選手になりたい」
「CTC杯デイリースポーツ賞・F1」(15日、取手)
まくり一撃でデイリー賞をゲット-。佐々木龍(31)=神奈川・109期・S2=が3番手追走から最終バックストレッチでスパート。先行した橋本智昭(宮城)-竹山陵太(宮城)をまくり切って1着ゴール。昨年の小松島F1以来、2回目のS級優勝を飾った。2着は番手の勝瀬卓也(神奈川)、3着には石塚輪太郎(和歌山)が入った。
総力戦で臨んだ佐々木が、思い出の地で2回目のS級優勝を飾った。
準決までの2日間を戦い抜き、脚には手応えがあった。「先輩(勝瀬)に任せてもらったので、2人で決められるようにチャンスがあれば仕掛ける」と強気に臨んだ決勝。中団3番手確保から絶好のタイミングで踏み上げ、逃げた橋本を捉えると、迫る勝瀬を振り切り勝利をつかんだ。
ここ取手はデビュー戦で初勝利、初優勝を飾ったバンク。さらに引退した父・龍也(57期)と最初で最後の親子あっせんを受け、そのシリーズのチャレンジ戦ではA級特昇を決めた。「いろいろな思い出があるここでS級優勝ができてうれしい」と笑みがこぼれる。
父は選手、関係者からの人望も厚く、晩年には骨盤を大腿骨が突き破る大ケガをしても復帰したガッツマン。今後は「父のように信頼されるマーク選手になりたい」とジュニアは背中を追い続けて成長することを誓った。このデイリー賞Vで勢いに乗り、次走の函館F1(22~24日)でも大暴れする。