【POG】全姉はラッキーライラック シリンガバルガリスは10日小倉デビューへ感触良好(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
6月26日の阪神新馬戦(芝1800m)はカルロヴェローチェ(牡、須貝)が勝利。近年ではG1馬のダノンザキッド、ダノンプレミアムを輩出した伝説の新馬戦で見事にVを決めた。須貝厩舎の今世代の2歳新馬勝ちは6月12日の函館新馬戦(芝1200m)を制したクリダーム(牡)に続いて早くも2頭目。今後も大いに注目していきたい厩舎だ。 今週から関東圏が東京→福島、関西圏が阪神→小倉に開催が変わり、本格的な夏競馬を迎える。昨夏の小倉でデビューをしたドウデュースがダービー馬になり、今年の小倉開催もこれまで以上に注目が高まってくると思われる。早速、10日の小倉新馬戦(芝1800m)にラッキーライラックの全弟シリンガバルガリス(牡、松永幹、父オルフェーヴル、母ライラックスアンドレース)が松山Jで出走を予定している。1週前の6月29日に初コンタクト。栗東CWで僚馬マテンロウスカイ(3歳1勝クラス)と併せて、6F82秒5-37秒8-11秒6をマークした。師は「良かったですよ。跳びが大きくてスッと反応をするタイプではないですが、そのあたりも含めて鞍上が感触をつかんでくれていると思います」と納得の表情。「入厩当初は他馬を気にする面がありましたが、最近は大丈夫そうですね」と気性面の成長を実感。来年のG1馬を目指して、好発進を決める。
同レースにはハーツクライ産駒のルフレーヴ(牡、杉山晴、母タミーザトルピード)も川田Jで出走を予定。「調整過程では特に注文をつけるところがないですね。実戦でも自分の力は出し切ってくれると思います」と師の手応えは上々。素直な気性と仕上がりの良さを武器に初陣Vを狙う。
9日の小倉新馬戦(芝1200m)にはネイキッド(牡、宮本、父シャンハイボビー、母タキオンレディー)が川田Jでスタンバイ。師は「牧場の時から高い評価を受けていた馬ですからね。操縦性が高く、追って味があるタイプ。初戦から楽しみ」と期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)