国枝師がJRA通算1000勝達成 史上15人目

 日本を代表するトップトレーナーに新たな勲章が加わった。2日の函館10Rを1番人気のクライミングリリーで制し、管理する国枝栄調教師(67)=美浦=が史上15人目、現役最多となるJRA通算1000勝をマークした。

 6月25日の東京5Rで王手をかけてから8戦目。福島競馬場でメモリアルの瞬間を確認したトレーナーは「メディアをはじめ、周りからのプレッシャーが多かったからな。これでようやく解放されるよ」とホッとした表情。「オーナー、牧場関係者、厩舎スタッフ、そしてファンの皆さんの声援があったからこそ。数々の失敗もあったけど、皆さんが我慢してくれた。そして家族も、いろいろと健康に気遣ってくれた」と感謝を口にし、ファンや競馬関係者からの大きな祝福の拍手に手を振って応えた。

 ここまでJRA・G1通算21勝。一番の思い出にはG1・8勝馬アーモンドアイの名が挙がった。「(18年の)ジャパンCを驚異的なレコードで勝ってくれたし、いろいろな経験をさせてもらった」と愛馬を懐かしむ。

 数々の記録を打ち立ててきたが、次なる目標を問われると「あすの新馬(福島5Rロジザキア)を勝つこと。1001勝だね」とキッパリ。互いにしのぎを削り、今年2月末に定年引退した藤沢和雄元調教師(通算1570勝)からもすぐにお祝いの連絡が届いたという。「1500勝は厳しいけど、ダービーを2つ勝てば藤さんに近づけるかな」と、さらなる高みへ決意を新たにしていた。

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