【ボート】椎名豊がSG初優出初優勝の快挙 賞金ランキングも5位まで浮上
「オーシャンカップ・SG」(24日、尼崎)
優勝戦が行われ、1号艇で人気を集めた椎名豊(33)=群馬・113期・A1=が、インからコンマ11のトップSで逃げて1着。SGは今回が3回目の出場で、初優出初優勝を達成。優勝賞金3300万円を獲得し、賞金ランキングも5位まで浮上した。2コースから差した地元の稲田浩二が2着、3着には桐生順平が入った。
一気に頂点まで駆け上がった。SG3回目の出場となった椎名がトップクラスのパワーで予選トップ通過からの王道VでSG初優出初制覇。G2の優勝はあったが、G1を飛び越えてのSGVを達成した。
「ホッとしています。ピットでも先輩が喜んでくれたのでうれしかった」と、緊張から解放され、歓喜のゴールラインを駆け抜けた際には右手での大きなガッツポーズで喜びを表現し、ピットに引き上げると祝福の声に涙した。
快進撃には相棒となった2号機の力も大きかった。「前検で手応えを感じ、初日にレースをしてチャンスはあるなと思った」とVを意識するとオール3連対で予選を通過。最後も「トータルでは間違いなくトップだった」と相棒を称賛した。
4月には同じグループの先輩であり、多くの助言をもらった山崎智也さんが引退。「家族をはじめ、師匠(金子猛志)、山崎さんには感謝しかない」とSGVという最高の結果で恩返しを果たし、賞金ランキングも5位に浮上。年末のグランプリ出場も視界にとらえた。群馬から新たに誕生したニュースターのサクセスストーリーはまだ始まったばかりだ。