【札幌記念】ソダシ 連覇へ拍車 二千でも吉田隼「気負わなければ大丈夫」
「札幌記念・G2」(21日、札幌)
連覇に向けて好ムードだ。21年の覇者ソダシが17日、函館芝コースで追われ、軽快な動きを披露した。道中は2歳馬2頭を前に見ながらしっかり折り合い、スムーズに加速して2馬身先着。追うごとに動きは良化している。21年は国内外でG1を制したラヴズオンリーユーを破ってV。2戦2勝と相性抜群の札幌コースで、22年も白毛の馬体が躍動する。
確実な良化がうかがえた。ソダシは函館芝で3頭併せを行い、ブライトサインとエルデストサン(ともに2歳新馬)に2馬身先着した。道中は先行した2頭を見ながらリズムよく追走し、直線に入ってから直後につけ、最後は外へ出してあっさり抜け出してフィニッシュ。終始、楽な感じで4F50秒1-36秒4-11秒3の好時計をマークした。
先週は無理はしなかったとはいえ、3頭併せで僚馬2頭に首差遅れた。2週続けて騎乗した吉田隼は「先週と同じ指示だったけど、反応が良かったので、無理に追うこともせずにいい感じでした。先週は最後まで追い掛ける形だったが、今日は馬の後ろでもムキにならず、雰囲気は良かったです」と説明。しまいの反応は先週よりも良くなり、追うごとに状態は上向いている。
ヴィクトリアMでG1・3勝目を記録。これまでは先行して粘るという形だったが、前走は好位で折り合って脚を使う、ワンランク上の競馬をした。鞍上は「ハナを奪えるくらいのスタートを切って、道中は指示に従って我慢し、最後に抜け出すという、いいレースができました。以前は行きたがっていたけど、セーブができるようになって脚を最後まで使えています」と手応え十分だ。その陰には気性面の成長がある。「精神的に落ち着いて、ゲートなど大人になった感じです」と目を細める。4歳になっても進化は止まらない。
今回はパンサラッサを筆頭に、強力な先行馬がそろっている。「あまり追い掛けず、前との距離を測りながらレースを進めるイメージです。二千なので気負わなければいいけど、今の雰囲気なら大丈夫かなと思います」とうなずく。G1・3勝は今回のメンバーでは実績上位。白毛の枠を超えた活躍を見せるアイドルホースが、連覇に向けて突き進む。