「札幌記念・Ｇ２」（２１日、札幌）

　好位で運んだ３番人気ジャックドール（牡４歳、栗東・藤岡）が、逃げた２番人気のパンサラッサとのたたき合いを制し、金鯱賞以来となる重賞２勝目を挙げた。３着は５番人気のウインマリリンで、１番人気の白毛馬ソダシは５着に敗れた。

　先頭でゴールを駆け抜け、左手で力強いガッツポーズを繰り出した藤岡佑は「非常に注目を集めていたレースでしたし、秋に向けていい競馬ができて良かったです」と明るい表情。「パンサラッサが行くことはある程度想定していましたし、ユニコーンライオンの出方次第だと思っていました。ジャックドールが僕が思っていた以上に折り合ってくれた。それが一番の勝因です。一度出た首差を最後まで守って頑張ってくれました」と、パートナーをたたえた。

　今後は天皇賞・秋（１０月３０日・東京）などが視野に入る。主戦は「いいメンバーでいいレースで勝てましたし、この馬にはＧ１という目標があります。十分勝てる素質はあると思うので、一緒に頑張っていきたいですね」と、さらなる大舞台を見据えて力を込めた。