【新潟記念】フェーングロッテン 夏の越後伝統の一戦で古馬勢撃破だ 連勝で菊花賞へ

 「新潟記念・G3」(9月4日、新潟)

 古馬勢撃破へ視界は良好だ。唯一の3歳馬フェーングロッテンは、前走のラジオNIKKEI賞で、自ら動いて抜け出すというワンランク上の姿で重賞初制覇。秋の大目標に向けて、夏の越後伝統の一戦を選択してきた。

 川合助手は「これまでに感じられた気難しさも解消してくれましたし、ジョッキー(松若)の判断で次につながる競馬もできました」と振り返る。21年のスプリンターズS覇者ピクシーナイトの半弟は、これまで行きっぷりの悪さを露呈していたが、3走前から装着したブリンカーと陣営の努力が結実。心身ともに成長したことが2連勝へとつながった。

 前走後は短期放牧へ。1週前の栗東CWでは松若を背にロンドンプラン(2歳オープン)と併せ、6F83秒4-38秒5-11秒3を刻んだ。わずかに遅れたが、ラストは上々の切れ味。鞍上も「1週前ということもあって、しまいの反応は少し鈍かったですが、道中のハミの取り方は良かったですし、このひと追いで良くなると思います」と、順調な調整ぶりに納得の表情だ。

 「このあとは菊花賞(10月23日・阪神)へ向かおうと思っているんです」と宮本師。ハンデは53キロ。松若が「いい意味で期待を裏切ってくれる馬。前走も思った以上に強いレースでした」と評価するブラックタイド産駒が、重賞連勝で古馬を撃破し、胸を張ってクラシックへ駒を進める。

 ◆サマー2000シリーズ優勝の行方 13点以上、1勝以上が条件のため、シリーズ制覇を狙えるのはエヒト、ヒートオンビート、スカーフェイスの3頭。エヒトは4着以上かつヒートオンビートのV逸で当確。ヒートオンビートは1着で、エヒトが3着以下なら逆転V。現在4点のスカーフェイスも勝利が必須で、エヒトが4着以下で逆転がかなう。

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