【競輪】岐阜記念 ルーキーSプラスは纐纈洸翔が1着 真鍋智寛との激戦を小差で制す
「競輪ルーキーシリーズ2022プラス」(4日、岐阜)
岐阜記念最終日9Rで実施された121期生7人でのバトルは、纐纈洸翔(こうけつ・ひろと=20)=愛知・A3=が1着。単騎でカマした梅崎隆介(長崎)に離されたものの、懸命に追いかけ、最終3~4角でとらえる。バック4番手から真鍋智寛(愛媛)が猛然と踏み上げてきたが、8分の1輪差でこらえた纐纈が制した。真鍋は惜しくも2着、ホームで切り替えて纐纈を追走する形になった加藤将武(埼玉)が3着に入った。
中部地区ではそこそこ見かける纐纈姓だが「僕は会ったことないです。友だちは何人か会ったことはあるらしいですけど」と纐纈。開設記念シリーズで勝利したことで、競輪ファンにはこの姓が浸透したに違いない。
勝負どころで梅崎と差が開いたことに纐纈は「焦りはなかったです」と冷静に急追。「追いつくのに脚を使ったせいか、出切ってからは踏めていなかったですね」。まくり上げてきた真鍋を小差で勝ったことについては「差されたと思いました」とポツリ。1着と分かって「何とか押し切れたって感じですね」と笑みがこぼれた。
「一発レースでの優勝はうれしいです」と勝利の余韻に浸る纐纈。次なる目標は「3場所連続完全優勝でA級2班へ」と特別昇班を掲げた。将来は「G1を獲れる選手になりたいです」と目を輝かせる。日本競輪選手養成所時代は28位だったが、卒業記念レースで優勝するなど、ここ一番で勝負強さを発揮する纐纈が、近い将来は中部地区をリードする存在になりそうだ。