【競輪】岐阜記念は松浦悠士が制圧 最終バック5番手からまくって2場所連続G3優勝
「長良川鵜飼カップ・G3」(4日、岐阜)
最終日12Rで決勝戦が行われ、松浦悠士(31)=広島・98期・SS=が最終バック5番手からまくって1着。富山記念から2場所連続、通算17回目のG3優勝を飾り、賞金438万円を獲得した。切り替えて松浦に続いた平原康多(埼玉)が2着、松浦マークの大槻は離れてしまったものの、平原に続いて3着に入った。
表彰式で松浦がタレントのりんごちゃんから花束を受け取ると、曇天だった空から日差しがバンクに入ってきた。そして、笑顔でスターティンポーズ。夕日を浴びた松浦は実にいい男だった。
レースは真杉匠(栃木)-平原が正攻法で、松浦は周回中3番手。「この雰囲気なら真杉君が中部(岐阜)を分断するかと思いました」と想定通りの展開に。ただ、真杉は岐阜勢を完全に分断はできず、志田龍星-山口拳矢(ともに岐阜)の後位を確保し、最終バックからまくり上げる。「それを見てから仕掛けました」と松浦も5番手からスパート。前団をとらえて、先頭でゴールを駆け抜けた。
2場所連続のG3優勝には「素直にうれしいです」とヒーロー。「2日目はアクシデント(発走直後に落車。再発走)があってご迷惑をかけましたが、最終日は自転車もいい感じになって、すごく良かったです」といい感じで、次のG2・共同通信社杯(16~19日・名古屋)に臨める。「昨年(岐阜)は1次予選で負けたんで、今年はいい状態なので頑張れそうです」。7月のサマーナイトフェスティバル(玉野)に続くG2優勝へ、視界はかなり良さそうだ。