【ボート】多摩川ヤングダービーカウントダウンコラム2
「ヤングダービー・PG1」(20日開幕、多摩川)
昨年5月、平和島周年でG1初制覇を果たした地元の栗城匠が、静かに闘志を燃やしている。「多摩川は出走回数が多くないし、正直あまり得意ではない。調整が難しいです。だけど、優勝できるよう頑張りたい」と攻略を誓う。
今年5月には江戸川一般戦でVを飾り、地元3場で優勝がないのは多摩川だけとなった。それでも、多摩川は昨年2月の関東地区選手権でG1初出走、初勝利の水神祭を行うなど、縁起のいい水面だ。
8月当地一般戦では準優3着で敗退したが、ヤングダービーを意識した調整、レースを心掛けた。「調整が合うまでに時間がかかるのが課題。合えばしっかり走れると思う」と前向きだ。
今年は若手世代の活躍から大きな刺激を受けている。5月に関浩哉が津周年で2回目のG1制覇。7月には30代前半の椎名豊がオーシャンカップでSG初制覇を果たした。「刺激になりました。椎名選手にはレースの前後にいろいろアドバイスを受けたり、ペラを教えてもらうことが多いので説得力がありますよね」と祝福と同時に、背中を押される思いがした。G1タイトルホルダーの一人として、多摩川で存在感を見せつける。