【スプリンターズS】ナムラクレア 充実の脚取り 長谷川師も好感「心配ない」
「スプリンターズS・G1」(10月2日、中山)
サマースプリント女王のナムラクレアは充実一途。前走の北九州記念で3着に敗れたものの、反撃への準備は整っている。
サマースプリント女王に輝き、初のG1タイトルを狙うナムラクレア。最終リハは28日、長谷川師を背に栗東坂路で行われた。単走ながら外ラチ沿いを軽快な脚さばきで駆け上がり、終始馬なりで4F53秒0-38秒0-12秒0。目下の充実ぶりが伝わる動きを披露した。
1週前追い切りでは同坂路で4F49秒7、ラスト1F11秒5と超抜の時計をマーク。「先週ハードに負荷をかけたので確認程度。リラックスして走っていて、手前の変換も上手。道中の息遣いも心配ない」と指揮官の表情に自信の色が浮かぶ。
初の古馬との対戦となった函館スプリントSは2馬身半差で快勝。前走の北九州記念では1200メートル戦で初の3着に敗れたが、内が有利な馬場状況で、外枠からの発走。浜中が「力負けではない」と強調するように、巻き返しの余地は十分だ。
桜花賞3着など春の牝馬クラシック戦線でも力を見せてきたが、「春先より筋肉のバランス、ボリュームもアップした。この大きな舞台でいいパフォーマンスを見せてほしい」と期待を込める師。成長著しい3歳牝馬が、一気に頂点へ駆け上がる。