【競輪】村上義弘引退に弟の博幸「突然のこと過ぎて…。まだ受け入れられない」
「火の国杯争奪戦in久留米・G3」(1日開幕、久留米)
29日にKEIRINグランプリV2の村上義弘(48)=京都・73期・S1=が引退を発表した。弟でグランプリ覇者でもある村上博幸(43)=京都・86期・S1=はG3開催(10月1~4日)参戦のために久留米競輪へ。記者会見で兄の引退について心情を語った。
「(事前に)相談はなかったです。少し前に(引退を)聞きました。いきなりというか、突然のこと過ぎて…。まだ(事実を)受け入れられないですね」と冒頭に語った博幸。「兄がいたから今の自分がありますから。とても厳しかったですね。とにかく偉大な存在でした」と兄弟関係を振り返った。
競輪は普通の開催で兄弟が同じレースに出走することがない。グレードレースで決勝など、1つしかない勝ち上がりの競走となれば、兄弟で出走するケースがある。「兄と同じレースはたくさんありました。初めては地元(向日町)開催の共同通信社杯(2007年10月)。一緒に名古屋の日本選手権(2014年)で決勝に乗ったときとか。あのときは僕がかなり高ぶってしまって…」と兄との思い出のレースを語った。その後は「いろいろ考えてしまいますが、まだ信じられないですね」と会見を締めくくった。