【スプリンターズS】ウインマーベル本番前に“異例”の闘魂注入 4枠7番には「まずまず」

 「スプリンターズS・G1」(2日、中山)

 闘魂注入だ。まず美浦坂路を1F17秒程度のペースで駆け上がった30日朝のウインマーベルは、続けてWへ。道中はゆったりとしたキャンターで軽く流していたが、最後の直線は肩ムチを入れてエンジン点火。ラスト1Fに12秒3を計時し、レース2日前としては“異例”とも言える意欲的な調整を行った。

 「本番前にもうひとつ気合をつけようと思って」。深山師は調教の意図を明かす。レースでブリンカーを着用してから〈4・2・0・1〉と覚醒した経緯があるだけに、「自分から進んでいかないところもあるので、気を抜かせないようにしました」と説明した。

 決まった枠順は4枠⑦番。「理想は内枠でしたが、⑦番ならまずまずでしょう。中団から前めの位置につけて競馬ができれば」と展開をイメージする。伸び盛りの3歳馬。1分8秒2の持ち時計を短縮する必要はあるが、「相手なりに走れる馬なので、そこは心配ないと思っています」と、大舞台でのパフォーマンス向上に自信の表情を見せた。

 今年の葵Sを制し、開業4年目の深山厩舎に重賞初勝利をもたらした。指揮官にとって2度目のG1出走となるが、「ここまで特に問題なく、順調に来られました」と調整過程に不安はない。いつも以上に気合をつけて臨む大一番。歴戦の古馬撃破に向けて、ムードは高まるばかりだ。

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