【毎日王冠】ノースブリッジ 進化止まらぬ 調整のひと夏越し順調に成長
「毎日王冠・G2」(9日、東京)
軽快な先行力を武器に着実に力を蓄えてきたノースブリッジが、4度目の重賞挑戦だった前走のエプソムCで待望の重賞初制覇。3番手から直線半ばで先頭に立つと、しぶとく脚を伸ばして後続を退けた。昼からの雨で馬場は一気に重まで悪化。「馬に落ち着きがあったのも良かったけど、ひと雨降ったのも良かったかな」と工藤厩務員は振り返る。
2歳時には新馬-葉牡丹賞を連勝。クラシックへの期待が一気に高まったが、挫石のアクシデントにより狂いが生じた。5カ月の休養を余儀なくされ、復帰後は重賞で3連敗。ただ、自己条件から仕切り直すと地力の違いを見せつけ、勢いのまま重賞Vまで決めた。
前走後は夏場も放牧に出ず、美浦で調整を続けてきた。「エアコン付きの馬房で順調に過ごせました。体の張り、走り方がパワフルになってきましたね」と、ひと夏越しての成長に目を細める。ここ2週続けて、追い切りには主戦の岩田康が騎乗。1週前の美浦Wでは力強い動きで僚馬に3馬身先着と順調な仕上がりを見せている。
「さらに相手は強くなりますが、自分の形で競馬ができれば」と同厩務員。進化が止まらない4歳馬が、重賞連勝でさらなる高みを目指す。