【秋華賞】スタニングローズ 上昇曲線描く 坂井「イメージ通り」
「秋華賞・G1」(16日、阪神)
理想の上昇曲線を描いている。紫苑Sの覇者スタニングローズが5日、栗東坂路で坂井を背に1週前追い。体全体を使った活気のあるフォームで、4F53秒5-38秒7-1F11秒9。切れ味鋭く、前走からの上積みを伝えた。
鞍上は「イメージ通りでした。15秒台で入ってラストを伸ばしました。いい動きでしたし、1度使われて上向いている感じがしました」と好感触。高野師も「いいですね。ジョッキーがこちらの意図を頭に入れて追ってくれました。メリハリのあるいい動き」と、満足そうにうなずいた。
春はフラワーCを勝ち、オークス2着。秋初戦の紫苑Sも快勝した。着々と地力を強化しての本番。師も言葉に自然と力がこもる。
「目いっぱいに仕上げたわけではない前走で勝ち切るあたりが能力、勝負根性。折り合いを主眼に調整してきましたが、壁のないシチュエーションでもうまく折り合えていた」。心身のバランスが整っての3冠最終戦だ。
曽祖母ロゼカラー、祖母ローズバドと続くバラ一族。秋華賞で惜敗を喫してきた一族の借りを返す意味合いもある舞台。万全の態勢を築き、本番に挑む。