【競輪】岸和田F1 渡辺ゆかりが2年8カ月ぶりの1着 3連単31万円車券を提供

 「サテライト湖南カップ・F1」(12日、岸和田)

 2日目(12日)6Rのガールズ予選2で人気薄の渡辺ゆかり(41)=山梨・102期・L1=が1着。2、3着は小泉夢菜(埼玉)、川嶋百香(三重)の順で入り、2車単は6万2740円(36番人気)、3連単は31万6770円(160番人気)とジャンボ配当が飛び出した。

 レースは打鐘後に誘導員が退避しても、誰も動かず、正攻法の黒河内由実(長野)もペースを上げない。残り1周の最終ホームで4番手以下に少し動きがあったが、まだ黒河内は緩めたまま。2角から3番手の川嶋が踏み上げ、先頭の黒河内もようやくペースアップ。5番手外の小泉もまくり上げるが、3番手に戻った川嶋と並走に。無風で番手を回った渡辺は、4角手前から黒河内を抜きにかかり、先頭でゴールした。

 渡辺はスピードスケートの元日本代表選手で、2002年のソルトレークシティ、06年のトリノ五輪に出場経験を持つ。11年に日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に入学し、12年にガールズケイリン1期生としてデビューした。

 レース後、クールダウンを終えた渡辺は満面の笑み。「予選で1着なんて久しぶり。1着そのものも久しぶりです」。1着は20年2月の西武園以来で2年8カ月ぶり、予選での1着は14年の立川以来で8年9カ月ぶりだ。「いつも(ゴール前で)はハンドルを投げるのに前が誰かいるのですが、きょうは視界が良好。いい景色でした」と先頭でゴールができたことに、かなり喜んでいた。

 前場所は地元・弥彦で6、7、5着。「ボロボロだったので」と心機一転、2週間はかなりハードな練習を行った。「悔しい思いをぶつけて練習した影響で、初日(11日)は体のだるさがありましたが、きょう(12日)は良かったです」。最終日(13日)は10Rのガールズ決勝に出走。13年7月の松戸以来、通算4回目の優勝を狙う。

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