「道後温泉杯争覇戦・Ｇ３」（１６日、松山）

　福田知也（４０）＝神奈川・８８期・Ｓ１＝が、先行した根田空史の番手から抜け出してＧ３初優勝を決めた。２着に阿部力也、３着に杉森輝大が入った。

　番手絶好の展開を福田がしっかりとモノにした。根田マークから差し切ってＧ３初優勝。「素直にラインのおかげだと思っている」と根田と後位を固めた阿部への感謝を口にした。

　レースは赤板過ぎに根田－福田－阿部で前団に出切り、そのまま先行。「佐々木君のスピードが良かったけど、根田君がそれ以上に掛かっていた」と今開催で３回目の連係となった根田が別線の反撃を封じるペースで駆け「無我夢中で思い切り踏んだ」と直線で福田が鋭く伸びてＶゴールを駆け抜けた。

　不惑を迎えてのうれしいＧ３初優勝。もちろん、ここがゴールではない。「神奈川は郡司君をはじめ、盛り上がっている。遅れをとっているので、しがみついて流れに乗りたい」とさらに大きな舞台での活躍を目指す。

　また、９Ｒで行われたガールズ決勝は山原さくら（２９）＝高知・１０４期・Ｌ１＝が４連勝の完全優勝を成し遂げた。「声援がすごくうれしかった」と、地元地区での完全優勝を喜んだ山原は、ガールズグランプリ出場へ向けても賞金の上積みに成功。「今までは大事なところでポカもあったけど、今年は取りこぼさずに走れている」と年末の大舞台を目指してまだまだ加速を続ける。