【天皇賞】カラテ 大駆けの息吹 陣営「最高と思いたくなる仕上がり」
「天皇賞(秋)・G1」(30日、東京)
抜群の気配に大駆けムードが漂う。新潟記念勝ちから挑むカラテは28日、闘志を内に秘めながら栗東坂路を登坂。パワフルかつ、リズムのいいフットワークで4F62秒6-14秒8をマークした。
「最高と思いたくなる仕上がりですよ。(3走前に)転厩してきた当初から馬体は完成されているな、と感じていましたが、そこに加えて、栗東の環境に慣れて気持ちの部分が良くなった印象です」と清山助手は心身の充実ぶりに目を細める。
22年2月末、高橋祥泰調教師の定年引退に伴い、辻野厩舎へ転厩。マイラーズC7着、安田記念16着と結果は振るわなかったが、距離を延長した新潟記念を快勝。トップハンデタイの57・5キロを背負う中で、しっかり自分の走りをしてみせた。
「流れが向いたものではなく、長い直線でしっかりと脚を使ってくれた。夏場があまり強くないと思う中でクリアしてくれたわけですからね。そこから涼しくなって状態を上げてきました」と前走からのさらなる上積みを感じ取っている。
2枠②番から臨む大一番。「いい枠を引くことができました。それも追い風になると思います。チャレンジャーの気持ちですが、ワクワクしていますよ」。角居厩舎在籍時に17年菊花賞をキセキで制した“仕上げ人”が、万全の状態につくり上げて府中決戦へ送り込む。