【POG】半兄はオーソリティ!オールマイデイズは5回東京デビューへ(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今週は天皇賞・秋。これが終わればもう今年も2カ月を残すのみとなりますね。2歳戦は今週のアルテミスSから毎週のように重賞が行われますので、POGプレーヤーとしては心躍る時期になってきましたね。えっ?全然躍らない?大丈夫。まだまだシーズンは長いですから。自身のPOG馬が活躍するその日を心待ちにしていましょう。先週は東京芝1400mの1勝クラスでメイクアスナッチ(牝、武市)が鮮やかに逃げ切り勝ちを収めました。初戦は1200m、そして1400mと距離を延ばしていますから、やはりマイルでの走りも期待したいところですよね。次走は未定です。
東京芝2000mの新馬戦を勝ったのはシリアルノヴェル(牡、伊藤圭)。祖母ダイワスカーレットという良血ですが、なんと当日10番人気の低評価。それを覆す見事な走りでしたね。レースではフラフラするところがありましたし、馬体を見てもまだまだ緩いと感じました。それで勝つのですから潜在能力はかなり高そうですね。いったん山元TCに放牧へ出され、次走を検討していくとのこと。
東京芝1800mの新馬戦を勝ったのはガストリック(牡、上原博)でした。最後方から一気の差し切り勝ちで、末脚の破壊力はすさまじかったですね。次走は未定ですが、これは先々が非常に楽しみな素材が現れました。
東京芝2000mの未勝利戦を勝ったのはサスツルギ(牡、木村)。単勝1・3倍という圧倒的な支持に応えました。直線では手応え十分に見えましたが、思った以上に反応が遅く、それでも最後はしっかり勝ち切るのですから脚力はありますね。短距離で活躍した半兄タワーオブロンドンとは全く違うタイプに出た感じがします。あの内容なら距離を延長しても良さそうですし、まだまだ良くなりそうですね。こちらも次走は未定です。
先日のサウジアラビアRCで大逃げからの2着となっていたグラニット(牡、大和田)は朝日杯FS(12月18日・阪神、芝1600m)へ向かうとのこと。G1の舞台でどのような作戦を用意していくのか楽しみですね。
阪神のもみじSを勝って放牧に出されているウンブライル(牝、木村)は、阪神JF(12月11日・阪神、芝1600m)を目指すことがサンデーレーシングのHPで発表されました。気性面の成長は欲しいですが、脚力は間違いなく高いですからね。G1の舞台でどんな走りを見せてくれるか楽しみです。
新潟の新馬戦を勝って放牧に出ているクロスライセンス(牡、鹿戸)はベゴニア賞(11月27日・東京、芝1600m)へ。
母も同じ厩舎で活躍したアルメリア(牝、木村、父ハーツクライ、母アルビアーノ)は先週、オーソリティの半弟となるオールマイデイズ(牡、木村、父リアルスティール、母ロザリンド)は今週、それぞれ美浦に帰厩。ともに5回東京開催でのデビューを目標に調整される。(馬三郎美浦支局・木村)