【アルゼンチン共和国杯展望】テーオーロイヤルが叩き2走目で本領発揮
「アルゼンチン共和国杯・G2」(11月6日、東京)
秋の始動戦となったオールカマーは5着止まりのテーオーロイヤル。騎乗した菱田は「返し馬でいつもの迫力を感じなかった。久々の影響があったのかも」と休み明けを敗因に挙げた。4連勝で重賞初制覇を飾ると、続く天皇賞・春ではタイトルホルダーの3着に奮闘。叩き2戦目+距離延長と条件好転のここで本領発揮といく。
C・デムーロとの新コンビで古馬に挑む3歳馬のキラーアビリティ。ダービー6着以来の実戦だが、1週前追い切りは、栗東CWで文句なしの動き。仕上がりは万全だ。休み明けで古馬初対戦と条件は厳しいが、昨年のホープフルS覇者だけに軽視は禁物だろう。
新潟記念で2着に追い込んだユーキャンスマイル。4角17番手から、メンバー最速の上がりを駆使し、健在をアピールした。ここまで歴戦の猛者と戦いを繰り広げ、18年菊花賞3着、20年天皇賞・春4着などG1でも好戦してきた実力馬。近走は苦戦続きだったが、衰えがないことを証明した。復活したベテランが、重賞4勝目へ。
新潟記念は5着に敗れたヒートオンビート。好位追走からいったんは2番手に上がったが、最後は切れ負けして差し込まれた。どうしてもゴール前で甘くなるが、重賞では2着3回、3着2回。今年の天皇賞・春でも4着に好走しており、うまくかみ合えばいつ勝ってもいい力を持っている。この中間も順調そのもの。今度こそVをつかむ。
札幌日経オープンを制したハーツイストワールは、バテずにジリジリ伸びてくるタイプだけに、持久力勝負になる東京芝2500メートルは悪くない舞台設定。ハンデ次第では馬券圏内突入も十分考えられる。