「デイリー杯２歳Ｓ・Ｇ２」（１２日、阪神）

　現在４３勝を挙げ、全国リーディング２位。好調・清水久厩舎が送り出すショウナンアレクサが反撃の準備を整えた。

　未勝利戦Ｖから臨んだ前走の紫菊賞が不完全燃焼の内容だった。緩いペースに我慢、我慢の追走で、頭を振るしぐさを見せるなど道中で体力をロス。直線でいったん先頭をうかがう場面はあったが、最後で伸びを欠き４着に。久保助手は「もともとは乗りやすい馬なんですけど、あの時はファイトしてしまった。向正面で力んだ分、ゴール前で止まった」と敗因を分析する。

　デビューから２戦はいずれもマイル戦。初戦は上がり最速の脚を繰り出し、２戦目の中京では優秀なタイムで勝ち上がった。「マイルへの短縮短縮はプラスだと思う。ためれば切れますし、ガチッとハマれば相当なものが出せる」と潜在能力への期待は大きい。

　前走後は在厩で調整を進めてきた。「テンションも上がっていないですし、順調です。少しどっしりとした感じもあって、調教でもいい脚を見せています」とうなずく。タイトル獲得へ向け、手応えは十分だ。（島田敬将）