【デイリー杯2歳S】ダノンタッチダウン 狙い通りソフト仕上げ 連勝で重賞奪取だ
「デイリー杯2歳S・G2」(12日、阪神)
500キロを越える雄大な馬体をしなやかに弾ませた。新馬戦Vから連勝で重賞制覇を目指すダノンタッチダウンは9日、栗東CWで併せ馬。道中はエクロジャイト(2歳1勝クラス)を前に見ながらゆったりと運び、最後まで馬なりだったが楽々と差を詰めて併入した。
タイムは6F86秒9-40秒1-12秒2。1週前にびっしりと負荷をかけて、最終リハがソフト仕上げというのは狙い通り。安田隆師は「やればもっと時計は出るでしょうが、あまりテンションを上げたくないのでね。動きはいいですし、順調ですよ」と満足そうにうなずいた。
キャリアはわずか1戦。それでも、新馬戦は次位に0秒7差をつける断トツの上がりで差し切りと中身は濃く、その強さが際立った。厩舎の先輩でもある半兄ダノンザキッドは、新馬戦から無傷3連勝でホープフルSを制覇。血統的にも早い時期から大舞台を狙える好素材だ。
「お兄ちゃんと似ているところはありますね」と指揮官。「先週に川田ジョッキーが乗って『緩いけど、いい緩さがある』と話してくれた。伸びしろは大きいと思います」と、兄に続く飛躍に期待を込めた。