【競輪】近畿地区プロ ケイリンは山田久徳が初優勝 スプリントは中釜章成がV2

 「近畿地区プロ自転車競技大会」(16日、奈良)

 近畿地区のプロナンバーワンを決める大会が行われ、ケイリンは山田久徳(35)=京都・93期・S1=が最終ホーム3番手からまくって1着。古性優作(大阪)、脇本雄太(福井)の今年G1覇者を制して、近畿地区プロのケイリンで初優勝を飾った。

 「記念を勝ったくらいにうれしい」と喜びを爆発させた山田。レースは打鐘前6番手から古性が仕掛け、脇本雄は6番手に後退。グイグイと外を踏み上げる古性に合わせて、山田は先まくりを敢行。先行する脇本勇希(福井)をとらえ、古性や最後方から懸命に仕掛ける脇本雄を振り切り、先頭でゴールした。

 「展開が良かったけど、勝てて良かった。自分のタイミングで仕掛けて、いいスピードを出せたと思う」と山田は激戦を振り返る。「競輪祭(22~27日・小倉)は長丁場なので、ちゃんと調整して、近畿の力で頑張りたい」。脇本雄、古性を撃破した勢いを武器に、G1でも好走する。

 スプリントは中釜章成(25)=大阪・113期・S2=が決勝で南潤(和歌山)を下して、2020年以来2回目の優勝。「岸和田F1から休みがなくてキツかった」とこぼすが、状態の良さを競技でも見せつけた。「全プロでも優勝して、寬仁親王牌で理事長杯に出たい」と大きい目標を掲げた。

 1キロタイムトライアルは岸田剛(23)=福井・121期・A3=が前年覇者の貴志修己(和歌山)を破って優勝。「タイム(1分6秒055)は良くなかったが、優勝できてよかった。いい流れなので(競輪でも)次につながれば」とニンマリ。現在はチャレンジステージで2場所連続完全優勝中。次の松戸(12月1~3日)でA級2班への特別昇班を狙う。

 また、4キロ個人パーシュートは枠元一葵(福井)が4分57秒678、4キロチームパーシュートは福井チーム(枠元一葵、伊原克彦、小松原正登、小森貴大)が4分33秒447、チームスプリントは福井チーム(野原雅也、脇本勇希、岸田剛)が1分2秒280、エリミネイションは椎木尾拓哉(和歌山)が1位だった。

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